【剣盾S4】【シングル最終699位】ゴチルガエン即死コン
みなさま、こんにちは。
鶏川ささみと申します。
このブログで何度か取り上げている、ガオガエンとゴチルゼルの2体を主軸とした構築で最終699位になれたので構築記事を書かせていただきます。
【経緯】
シーズン4からガオガエンが解禁され、先発のいかくガオガエンから「すてゼリフ」でかげふみゴチルゼルに繋ぐ流れが強いのでは?と考えました。
【流れ】
まず先発のガオガエンの特性、いかくで相手のこうげきが-1されます。
さらに「すてゼリフ」をすることで、こうげきが-1、とくこう-1
合計こうげき-2、とくこう-1の状態にすることができます。
これは物理アタッカー相手なら実質無償の「おきみやげ」です。
この構築ではそこからゴチルゼルに交代し、弱った相手の前で「コスモパワー」や「みがわり」を積んで最終的に「アシストパワー」で削り、TODします。
(制限時間の20分ギリギリまで耐えて粘ってから1体倒した後、こちらは1体も倒されずに時間まで耐えます)
「おきみやげ」でゴチルゼルに繋ぐ構築は古くからあり、強力だったのですが、
今作のルールでは制限時間がなくなった際に
残っているポケモンの数で勝負が決まるため
必ず1体を失ってしまう「おきみやげ」はあまり適していないようでした。
しかし、ガオガエンが今作から新たに習得した「すてゼリフ」から繋ぐことで
こちらが1体も落とさずに相手を弱らせたまま、かげふみゴチルゼルを降臨させることが可能になりました。
そこからゴチルゼルが今作から習得した「コスモパワー」や「みがわり」で要塞化した後、タイミングを見計らって「アシストパワー」で1体を倒してしまえば容易にTODが可能になります。
【個体】
特性:いかく
性格:ゆうかん
努力値:こうげき252 とくこう252 HP4
実数値:171-183-110-132-110-58
技構成:DDラリアット/オーバーヒート/きしかいせい/すてゼリフ
後攻「すてゼリフ」から安全にゴチルゼルに繋ぐためにS0の最遅個体を採用しました。
先発のガオガエンが落とされて1体失ってしまっては、元も子もないのできあいのタスキを持たせています。
「オーバーヒート」は「フレアドライブ」の反動を嫌って採用しています。アーマーガアやパルシェンにも刺さります。
「きしかいせい」はきあいのタスキで1発耐えてバンギラスやカビゴンを倒すために採用しています。
基本的には 「すてゼリフ」で裏に繋ぎ起点を作るのが主な役割となります。
現環境ではドラパルト等からいきなり水技が飛んでくることが多く、きあいのタスキが発動する機会は多かったです。
ガオガエンを選出しなかった試合は記憶にないほど活躍してくれました。
選出率は1位でした。
余談ですが、壁張りオーロンゲと対面した際に「オーバーヒート」から入り大ダメージを与え、次のターン「すてゼリフ」でゴチルゼルに交代することで「ちょうはつ」や「トリック」のない型の場合そのままTODすることができます。
1ターン目 オーロンゲ:リフレクター ガオガエン:オーバーヒート
2ターン目 オーロンゲ:ひかりのかべ ガオガエン:すてゼリフ
オーロンゲのこうげきが2段階下がった状態でゴチルゼルと対面
⇒ゴチルゼルを削ることができず、時間切れでダメージの少ないこちらの勝ち。
「ちょうはつ」を持っている型も多くいるので、確実ではありませんが、交代して粘るだけでも壁のターンを枯らすこともできるのでオーロンゲと対面したら狙ってみる価値はあると思います。
ゴチルゼル@たべのこし
特性:かげふみ
性格:ずぶとい
努力値:HP252 ぼうぎょ92 とくこう4 とくぼう68 すばやさ92
実数値:177-54-139-116-139-97
技構成:アシストパワー/みがわり/コスモパワー/ねむる
先述の通り、ガオガエンの「すてゼリフ」からこのポケモンに繋ぎます。
基本的には「コスモパワー」を積み耐久を上げ、余裕ができたら、「みがわり」で急所に当たる危険を減らします。
(相手が一撃技や厄介な技を持っている可能性がある場合はみがわりから入ります)
そして粘った後、時間を見計らって「アシストパワー」で1体倒してTODします。
お相手の型次第ですがこの辺りのポケモンを狙っていきます。
初手に出てきやすいポケモンや先発のガオガエンが呼ぶポケモンが多いため、後攻「すてゼリフ」からのコンボがよく刺さります。受けループやこだわりアイテム持ち、退場技のない起点作成系のポケモンには滅法強いです。
こうげきを2段階も下げているため、「つのドリル」を一度かわす前提なら「つるぎのまい」のないドリュウズもキャッチすることができます。(ステロ型は完全にカモです)
かげふみの効かないゴーストタイプ、打点のないあくタイプ、まけんき、かちき、かげふみ持ち、積み技やこちらよりすばやさの高い一撃必殺技持ち、とんぼがえり等の退場技や「ちょうはつ」「くろいきり」「DDラリアット」を持っているポケモン以外は基本的に起点にできると思います。
すばやさ調整は4振りウオノラゴン抜きです。
「イカサマ」のダメージを抑えるために攻撃個体値が0のものを採用しています。
キャッチされた相手がダイマックスをして天候やフィールドを張ったり、能力を上げたりして無理やり突破を狙ってきた場合は、こちらもダイマックスをして「ダイウォール」で阻害したり、ターンを稼いだり、「ダイサイコ」でフィールドを張り替えたりしていきます。
特に相手にエレキフィールドやミストフィールドを張られると、ゴチルゼルの「ねむる」が使えなくなってしまうので、常に警戒して立ち回ります。
ガオガエンの「すてゼリフ」で交代した1ターン目の相手の技から型を予想して、ゴチルゼルで受けられる型なのか、それとも別のポケモンにした方がいいのかという判断がとても重要に感じました。
ギルガルドも増え、環境的には圧倒的な逆風なものの、選出率は2位でした。
パッと見た感じで相手の構築に刺さっていなくても、とりあえずガオガエンとセットで選出してみると、意外と一瞬の隙を突いてTODできました。もしダメなのが出てきたらカビゴンかアーマーガアに倒してもらえばいいという考えでした。
相手の構築にあくタイプが2体以上入っていたり、6体全員にキャッチできる見込みがないとき以外は選出しました。(キャッチできそうなポケモンがドリュウズやラプラスのみの構築相手でも出してました)
カビゴン(キョダイ)@フィラのみ
特性:くいしんぼう
性格:わんぱく
努力値:HP244 ぼうぎょ252 とくぼう12
実数値:266-130-128-x-132-50
技構成:のしかかり/DDラリアット/アイアンヘッド/はらだいこ
主にゴチルゼルに引いても相手ができないポケモンが先発で来てしまった際に、ガオガエンの「すてゼリフ」で起点を作ってから「はらだいこ」で全抜きを狙っていきます。
上の2体が苦手としているミミッキュ、ドラパルト、ロトム、トゲキッスに強く、とても安定感がありました。
「はらだいこ」をした後、きのみで回復するためにHPは偶数に調整しています。
数回しか発生しませんでしたが、耐久ポケモンをゴチルゼルでキャッチし、制限時間までお互いに全くHPを削ることができなかった場合、 残りポケモンのHPの数値の合計が多い方の勝ちとなるので、HPの数値が非常に高いカビゴンは裏に控えているだけでも優秀でした。カビゴンは使用率が高く、この状況になった場合に相手の裏にも控えている可能性があるため相手のカビゴンも意識してHPに厚く振っています。
選出率は3位でした。
アーマーガア@じゃくてんほけん
特性:ミラーアーマー
性格:いじっぱり
努力値:HP60 こうげき252 すばやさ196
実数値:181-152-125-x-105-112
技構成:ドリルくちばし/ビルドアップ/ちょうはつ/はねやすめ
カビゴンと同様にゴチルゼルで相手ができないポケモンが来てしまった際に、ガオガエンの「すてゼリフ」から繋いで起点にしていきます。
こちらもゴチルガエンで相手のできないバンギラスやドラパルトやミミッキュに強く、「すてゼリフ」で攻撃と特攻を下げれば、本来不利な相手でも余裕をもって
じゃくてんほけんを発動させ、3タテする試合も多かったです。
この構築は積み技を持っている格闘タイプ(ルチャブルやルカリオ等)に非常に弱いので、そこをなんとかカバーできる点が非常に魅力的でした。
すばやさ調整はダイジェット一回で最速100族抜きです。
選出率は4位でした。
ガマゲロゲ@いのちのたま
特性:ちょすい
性格:ひかえめ
努力値:HP90 ぼうぎょ4 とくこう252 すばやさ164
実数値:191-x-96-150-95-115
構築全体で苦手なカバルドンや水ロトムに強いポケモンが欲しかったため採用しました。
「なみのり」でHP252カバルドンを101.3~119.5%(確定1発)にすることができます。
初手に出てきやすい水ロトムの「ボルトチェンジ」や「ハイドロポンプ」を両方無効にでき、交代を強いることができる点が非常に優秀でした。
ガマゲロゲはダイストリームで全抜きする型が有名なため、ガマゲロゲに後投げしてくるポケモンはゴチルゼルでキャッチしやすい(ラプラス・ナットレイ・トリトドン・ドヒドイデ等)ものが多く、サイクル戦の中でゴチルゼルでキャッチする隙を何度も生んでくれました。
選出率は5位でした。
特性:ごりむちゅう
性格:ようき
努力値:HP4 こうげき252 すばやさ252
実数値:181-192-75-45-75-161
技構成:つららおとし/フレアドライブ/ばかぢから/とんぼがえり
ヒヒダルマを構築に入れてから100戦以上しましたが、実は一度も選出しませんでした…
先発のドラパルト・トゲキッス・サザンドラ・バンギラスよけになればよいと思い入れたのですが、
結局、普通に出てきますし、あまり効果はなかったように思えました。
むしろ構築で重いギルガルドやルカリオを呼んでしまい、あまりよくなかったように感じました。
ただ、構築にいるだけで、ゴチルゼルでキャッチしたいラプラスやドヒドイデを強烈に呼ぶのでその点は選出しなくても仕事をしていたのかな?と思いました。
【選出】
キャッチできないポケモンがあまりにも多い・あくタイプが多い
【終わりに】
一度ゴチルゼルでキャッチしてしまえば、交代が起こりません。
そのため、目の前で起こることだけを考えれば良く、初心者の方でも安定して勝てる構築だと思いました。
シーズン4から解禁されたガオガエンと20分の制限時間システム、剣盾から習得したガオガエンの「すてゼリフ」とゴチルゼルの「コスモパワー」のように、あらゆる要素が今シーズンだからできる戦術で、使っていてとても楽しかったです。
ゴチルガエンミラーもかなりの確率で起きると思っていたのですが、一度も遭遇することがなく、その点は意外でした。
最終日に切断バグが発見され、20分かけてもぎ取った勝利をなかったことにされることが恐ろしく、潜ることができませんでしたが、自分で考えた構築でなんとか3ケタになることができてとてもうれしいです。
この構築を使う際、ストップウォッチは必須なので、もし使っていただける場合は準備してから対戦に臨んでくださいませ。
大変拙い文章だったとは思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました!